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　三井不動産が、東京・日比谷などで高級ホテルを展開する帝国ホテルの株式約３３％を取得し、グループ傘下に収める方向で最終調整に入ったことが二十一日、分かった。帝国ホテルの株式約４０％を保有する国際興業から株式を買い取り、筆頭株主になる方針で、取得額は九百億円程度に上る見込み。

　「ザ・リッツ・カールトン東京」「ザ・ペニンシュラ東京」が今年、東京都心で開業するなど外資系の有力ホテルによる攻勢が続いている。帝国ホテルは、資金力の豊富な三井不動産への傘下入りで老朽化しつつある施設の新改築など競争力の向上を図る。国内ホテル業界では、提携や再編の動きが続きそうだ。

　帝国ホテルは日本の高級ホテルの草分け的存在。三井不動産は、銀座にも近い「帝国ホテル東京」（東京都千代田区）の周辺地区を一体で再開発することも視野に入れている。ホテル周辺には三井住友銀行本店が入っている日比谷三井ビルなど、三井不動産の所有ビルが集中している。

　三井不動産は、国際興業を買収した米投資ファンドのサーベラスと売却価格などについて交渉を続けてきた。三井不動産は「検討中だが、会社として決定した事実はない」としている。

http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2007092102050565.html